やのなのねのblog

学校教員→通訳学校→インドのIT企業で通翻訳(日本語スペシャリスト)→日本・マレーシアの合弁アニメ系企業で通翻訳(通訳多め、トランスレーター)→シンガポールの日系メーカー(通訳専属)

カテゴリ: ミニ書評・映画などの感想

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少し前ですが、私の南インド書籍がVoyagerという
サイトで紹介されました

その際に、光栄にもこの運営会社の社長から一度お会いしたい
と声をかけていただき、日本にいた時に六本木で食事をしました。

食事はインドカレー で、楽しい時間を過ごすことができました。
その際に、その社長が編集した本を献本していただいて、
早速読んでみたのですが、かなり面白かったです。

簡単に言うと、世界のクロサワが監督するはずだった
作品「トラ・トラ・トラ」 の美術担当だった人の話です。
彼の家にあった様々な資料の写真が出ています。

タイトル通り、木で軍艦を作るという凄い話です。
当時福岡にビルを一棟たてる以上のお金を使って
映画のセットを組むという豪華さ。実際に軍艦の写真を
みるとデカさと精巧さに圧倒されます。

これを読んで気になったのが「断捨離」 について。
美術担当の人が物をとっておいたから、そこに思い入れが
あったのでこの資料が21世紀に掘り返される幸運にあった。

特に海外生活でどんどんものを捨てているの私は、
何でも右から左に捨てればいいというわけでない、と
言われたような気がしました。

その資料(写真や台本など)の凄さといい、話の濃さといい、
かなり面白いです、クロサワファンは是非読むべきです。

当該サイトで売ってますし、アマゾンでも買えます。 
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もりぞおさん @mota2008 の新刊が出た。個人的には本屋で立ち読みして
済まそうかと思ったけど、親が「是非読みたい」というのでamazonで買った。

「あーインドネシアのこの感じ、
インドで仕事していた時もこんな事あったなぁ」

とフラッシュバックに近い感じであの日の記憶が蘇る。

本の中で紹介している国に訪問したことがあったので、

「そうそう、こんな感じ!」

と小ネタで笑った。共感する事がとても多かった。
文体もとても読みやすく丁寧に作ってある印象がした。

学生時代にバックパックで東南アジアを旅行した経験がある人は、
きっと何かしらツボがを刺激される事と思う。

セカシュー

という軽いフレーズ。本当にそれくらいでいいと思う。

私はなんだかんだでインドで2年仕事して、
5月中旬からほぼ2か月マレーシアとシンガポールで
二度目の海外就職の為、就活した。2ヶ月でほぼ20万円使い、
無事就業先は日本・マレーシアの合弁アニメ会社に決まった。
日本で7月一杯研修、8月から向こうで仕事になった。

就活経験は電子書籍で別な形で発表するとして、
実際にやってみて色々感じた事を3点にまとめた。

①月10万円で就活可能なら、地方出身者には
東京で就活するより安いんじゃない?

特に関西圏だとエアアジアは尚更安く、
メンタリティとしても関西系の人の方がアジアには
あっているのではないかなぁという感じがする。

②軽いノリで行くのも全く問題ないと思う。

 私の知り合いにも、1〜2年インドで仕事をして

日本に帰国、普通に仕事をしている知り合いもいる。

もはや海外就職とは 

「現地に骨を埋める」

みたいなひと昔の移民では全くない、というのはこの本を
読めばわかると思う。キャリアを考える上での一つの選択肢、
それ以上でもそれ以下でもないなのだ。

③でも安易に行くだけでなく、キャリアなどを
 ちゃんと積む為に
計画的に出る目線も大事

私は教員を辞めて通訳翻訳の
実務経験を積むため
インドで就職した。仕事は「翻訳」がメインだった。
なので次の仕事では「通訳」にこだわった。
この辺は今後の
通翻訳の労働市場を考えると
必要な変化だと思ったので決断した。

実際今の会社で研修のため日本で会議に出席していても、
マレーシアでは私の通訳業務がほぼパンパンになるのは
ほぼ確定。むしろオーバーフロー間違いない位、通訳業務を
求められる事になりそうな感じだ。

これはキツイけど、嬉しい環境だ。 

日本で一歩一歩キャリアを積むのも大事だし、それを
否定はしない。でも正直、日本市場から見たら私は通訳として
力も経験も不足しているのは、自分が一番分かっている。

現地では「通訳」は私しかいない。だからいいのだ。

力不足だから、といって日本で高い競争率の中でポジションを
待つのも手だ。でも今の就業先で努力を重ねて壁を乗り越えれば、
日本で着実にキャリアを積み上げるよりも早く上に行けるのではないか?
と思ったのでこの道を選んだ。最初の一年はかなり苦しそうだけど。

失敗するかもしれない、想像をはるかに超えた現実に
打ちのめされるかもしれない。でも、それも経験だ。
失敗できないと考える前に、とりあえずよさそうなものがあれば、
思いっきりそれに賭けてみる、そういう道もありだと思う。 

そんな自分の状況は、インドに行く前の自分と何も
変わっていない挑戦者だ。それでいいと思う。

この本では、そんな同じ目線に近い挑戦者の頑張りが
見られたような感じがして、ちょっと嬉しかった。

海外に出て全ての人が成長できるわけでもない。
でも、成長するきっかけは山のようにあり、
そのきっかけは日本で得られるものとまた違うものだ。

スマホがない時代をもはや忘れてしまった人がいるように、
家の近くで建物の解体工事が終わるとあっというまに
前の風景を忘れてしまうように、海外就職が日本の
労働市場に旋風を起こしてくれれば、と期待している。

人生を主体的に楽しむには、本当に面白い選択肢だと思う。
海外就職を選んだ一人一人にドラマは生まれる。
それを楽しめるかどうかは、結局は本人次第だ。
やりたい人だけが静かに実行する、その人数が
増えることを個人的には願っている。 


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