やのなのねのblog

学校教員→通訳学校→インドのIT企業で通翻訳(日本語スペシャリスト)→日本・マレーシアの合弁アニメ系企業で通翻訳(通訳多め、トランスレーター)→シンガポールの日系メーカー(通訳専属)

カテゴリ: 狂犬病対策日記

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実は今、旧正月休みでタイのチェンマイに来ています!
ここで狂犬病に関する情報を得たので取り急ぎで共有します。

チェンマイラムホスピタルという病院で狂犬病の治療が
できるみたいです。それもここでは、
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日本語通訳がいる上に(保険次第になるかもですが)
キャッシュレスで対応してくれるところもあるようです。
日本語フォームも用意してありますので、安心。
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受付。かなりしっかりしっかりした印象です。
狂犬病のワクチンや血清の値段を聞いてみました。

①ワクチン
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この写真をみせたら

「それ」

とのこと。ネパールで接種したあのインド産ワクチンを
扱っているようでした。お値段は850バーツ(約2500円)。
日本では一回13000円とかもあるらしいので、ずっと安い。

ネパールでは600円だったんだけどね・・・

②破傷風の薬

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1mlで1000バーツ(3000円)とのこと。
ネパールでは村の診療所で60円だったのに。

③血清(HRIG)

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こちらが一つで3600バーツ(約12000円)
この場合だと6本必要なので72000円かかっていたことになります。

もし東南アジアで狂犬病に罹患する可能性があって、某ネパールの
病院みたいに約2倍の値段で売るアレな病院しかなかったら、
タイのチェンマイに飛べ!ですね。色々はかどるぞ。 
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日本ではほぼ絶滅した狂犬病ですが、途上国ではまだまだ蔓延しています。
ネパールの首都カトマンズでは年間15000人が犬に噛まれて病院へ行き、
年間200人が亡くなっているという話を聞きます。

ちなみに狂犬病といっても、犬だけでなくサルなども感染源の
可能性もあります。もしかしたら発症しないかも知れないけど
発症するかもしれない。感染→発症するとアウトなのでいかに
発症しないかがポイントになります。
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ネパールに2013年末から年明けまで滞在した際に
足を犬に噛まれてしまったので、1か月かけてワクチンなどを接種した
経験を共有します。治療において気をつけるべきことなどをまとめました。

少しでも途上国で生活をする、旅行をする皆さんの参考になればと思います。

ネパールで狂犬病の予防接種をしていなそうな犬に噛まれた件

この写真は破傷風のワクチンです。
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犬に噛まれたら、すぐに石鹸などで洗浄し、消毒しましょう。
噛まれた当日(0日目)の治療は

破傷風(Tetanus:テタナス)

狂犬病(rabies:レイビーズ)のワクチン(vaccine:ヴァクスィーン)

です。0日目から3,7,14,28日後にもワクチン接種が必要らしいです。
私も5回ワクチンをうちました。

海外在住者・バックパッカー必見!海外で犬に噛まれた際に少しでも安く上げる方法

ワクチンをうっても、抗体が体にできるまで約1週間かかります。
噛まれ方にもよりますが、予防接種をしていない場合は
血清(serum:スィーラム)をうっておくことをお勧めします。
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この写真はウマ抗狂犬病免疫グロブリン[equine rabies immunoglobulin : ERIG]

ただ、ERIGは約1%の人でアレルギーが出ます。その場合接種するは
ヒト抗狂犬病免疫グロブリン[human rabies immunoglobulin : HRIG]。

後者は3000~4000USDとものすごく高額らしいです。
保険に入っていれば安心ですが、無保険は厳しいですね。

ERIG、HRIG共に噛まれてから1週間以内に接種しないと
意味がなくなるらしいので、なるはやで。

クアラルンプールで狂犬病のワクチンをうてる場所

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クアラルンプールの病院でも一応狂犬病ワクチンは接種できます。

住所: Lot LC 402-404, Level 4, Lot C,, Suria Klcc Jalan Ampang, Suria KLCC, 50088 Kuala Lumpur, Federal Territory of Kuala Lumpur, Malaysia
 
電話:+60 3-2382 3500

ただし、一回16000円と値段がおかしいことになっています。

 海外で狂犬病にかかりそうになって治療に困ったらカトマンズへ飛べ!

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ネパールの首都カトマンズにあるCIWEC Clinicは、
一応日本語ができるネパール人通訳がいて狂犬病の
薬をストックしています。こまったらここへ行ってみてはどうでしょうか。


タイのチェンマイで狂犬病の治療ができる病院とは?

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もし東南アジアで狂犬病に罹患する可能性があって、
某ネパールの病院みたいに約2倍の値段で売るアレな病院しかなかったら、
タイのチェンマイに飛べ!ですね。



 ネパールで狂犬病治療をしてよかったこれだけの理由

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これはインドの会社が製造したジェネリック(代替薬品)の
狂犬病ワクチンの箱です。600円ほど。
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対してマレーシアで接種したフランス産の純正ワクチンは
病院で接種すると一回16000円。ちなみに普通の病院では
ワクチンを置いておらず、国立系の病院またはハイクラスの
私立病院でないと無いようです。

クアラルンプールでは、狂犬病はほぼ過去のものになっており、
ワクチンを多くの病院では置いていません。経済が発展して
狂犬病対策を国がしっかりとやれば収束します。すると
薬も不要になるので見つけるのが大変になります。
HRIGやERIGもマレーシアでは、ほとんどおいていないようです。

最後に

「狂犬病の予防接種はするべきか?」

 と聞かれますが、私はしたほうがいいと思います。理由は以下の通り。

①ワクチン接種が5回でなく2回で済む(噛まれた0日+3日)

②HRIG、ERIGなどの血清をうたなくて済む(抗体が既に体内にあるので)



みなさんの海外生活に少しでも参考になれば幸いです。
↓ネパールに行く方は、よろしければどうぞ。





ちなみにこの本、瞬間最大風速ですが
ついに一位!
海外旅行ガイドで一位になったこともあるんですよ!



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少し前に狂犬病ワクチン接種(4回目)にいきました。
あとは28日に行けば生還です。筋肉注射の回数が多くて、
腕に跡が残っているあたりが苦闘の様子を物語っていますね。
この病院でふと気がついたのですが、
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こんだけ待っている人がいる中、
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病院でWifiの利用がOKなんですよね。電磁波の影響で
アレだから日本の病院では携帯がどうこうとかありますが
なんなんでしょうかね。ま、個人的には使ってもOKだと思います。

電車で携帯も別にいいと思うけどね。 
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今日、3回目の狂犬病ワクチンをうってきました。
月曜日から、クアラルンプールのさまざまな病院に
メールや電話をしてわかったことがあります。

狡兎死して走狗烹らる、です。

昔まだKLが開発されておらず狂犬病が蔓延していた
時代には、もっと多くの病院が在庫を抱えていたことでしょう。
しかし、愛犬家の知り合いによると、

「もう、マレーシアではほぼ狂犬病は絶滅したからね」

とのこと。マレーシアではもはやフロッピーディスクのごとく
昔の話なのです。

発展具合も医療レベルも圧倒的に

クアラルンプール >>カトマンズ

ですが、発展すればするほど不要になるというのが現実です。

私がうったワクチンは

2011年8月9日製造、
2014年7月期限切れ

でした。病院としては、デッドストックに近かったわけですね。
これで、ワクチンが病院で好まれない背景もわかります。
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この病院は株式会社らしく、利益を上げることが求められます。
そうなると、場所だけとって儲からない薬は置かないでしょう。
大病院でも、狂犬病ワクチンを置いていないところもあります。

どの病院もHRIGやERIGをストックしていない点も納得がいきます。
もしネパールで接種しなかったら、マレーシアではできませんでした。
本当にあのとき迷わずにうっておいてよかったです。途上国ほど
ボリュームが大きいので狂犬病の治療はしやすい。
天然痘とかもそうかも?


狂犬病治療は、罹患した国か蔓延している国で行いましょう! 
ネパールでの治療情報はこちら↓

 
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ほんの3日前のことですが。

ある日本人がネパールの山奥で犬に噛まれてしまい
狂犬病の血清を求めて、あるネパールの病院をおとずれました。
「ち」からはじまる日本人に有名なガイドブックにものっている病院。

なんとそこにはネパール人で日本語をはなす通訳もいたのに
「ち」からはじまる本では一言もそれに触れていなかったそうな。

その日本人が最初に訪問して血清をうってくれと頼んだところ、
HRIGのみしか置いておらず、一切、一言も

ERIGという代替薬品もある

と説明をしなかったそうな。そして通訳からは、

もしHRIGを今うたないと、あとで死ぬかもしれないよ。
アタシはこの仕事をここで10年以上やってるからさ、
同じことを何度もいってるんだけどさ、医者も同じこというだけだよ」

と言われたらしい。HRIG以外の選択肢はないかと?思った日本人は
地元ネパール人の力を借りてHRIGとERIGの違いをしり、ERIGを
接種して国に帰ったそうな。その人は、帰る前にそのネパールの病院に

「なんで教えてくれなかったんですか?」

と、聞きに行ったそうな 。そうしたら

「説明した看護婦Aが忘れてたみたい、ゴメンね」

と、看護婦Bから謝られたらしい。10年以上同じ事を
通訳は言ってるのに、何で俺の時には説明しないんだよ?と思い

「HRIGの保険金目当てじゃねーか?」 

と思ったその日本人は、その矛盾を指摘。ゴメンねと謝った看護婦から

「自分からは言えないから、このアドレスにメールを書いてくれ」 

と病院の名刺を渡されました。その日本人は、そのことがとてもとても
気になったので、帰国してからどうなってるのか、メールで質問したそうな。

そうしたら、以前はERIGを置いていたけど病院としては一番安全な
HRIGを勧めたいのでHRIGのみにした、という過去の経緯を教えてくれました。

別に馬からつくるERIGでも、1%の人がアレルギーがあるのは確かにリスク。
でも99%の人は健康上何の問題もないとWTOが言っている。
そんなのリスクじゃない、とか突っ込んでも得るものはあまりない。

大事なのは、今後はERIGも在庫としてちゃんと取り置き、
しっかりと両方の説明をして、正しい知識を提供した上で
利用者に判断してもらう姿勢に変える説明のメールをくれたそうな。

それはそれは、良い病院だと思わんかね?紹介しよう。
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CIWEC CLINIC 場所は
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イギリス大使館やインド大使館の近く。
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建物はこんな感じで
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なかの雰囲気も先進国に近い病院。アメリカのドラマに
出てきそうな感じ?年が明けたのにクリスマスツーが
まだあるあたりは、突っ込んだらいかんぞ。
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日本語の通訳がいるから、日本人にも安心。

もしこの病院でERIGありませんとか、説明を受けなかったとか
そういうことがあった場合には、教えてくんかのう。その病院に

「ぬしゃー、どーなっとんじゃ、なめとんのかゴラァ」

とはいわんが、ちゃんと確認します。
(ただ、本当にない場合でも責任はとりかねます、ご了承ください)

それと、狂犬病は致死率100%。他にも危ない病気は色々ある。
何があるかわからんから、旅行中は保険にはちゃんと入ったほうがいい。

お金が原因で人生を棒に振りたくはなかろう?1%はERIGが駄目な人も
いるからのう。アジアで犬にかまれたらここに来るとよいみたいですよ。
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