KDP
キンドルの海外旅行部門における値段が落ちています。元々、紙と比べるとKindleで本を買う人自体がまだ少ないので電子書籍自体が黎明期ではあるのですが、ふと気が付いたら深夜特急の値段が280円になっていました。それと比較して、ほぼ一年前に私が出した南インドの電子書籍が一番売れてた頃は、一冊400円でした。
深夜特急3位
商業出版社にしては、30%オフ(120円の値下げ)は中々踏み込んだなぁというのが正直な感想です。トップ10の上位は深夜特急が入っていましたが、以前はトップ20からも転落した事を見たことがありますので、Kindle部門での上位を維持したかったのかなぁ?と思います。

同時に、Kindleの海外旅行部門の厳しさを感じます。体験を書くというのはある意味で誰でもできるので、海外旅行関連でKDPから出版している人は結構いて、中々激戦区になっています。(どう書くか、どう売るために知ってもらうかはまったく別の話ですが)

私が出す長期滞在体験本(南インド&マレーシア)は、トップ20位には入りませんが、嬉しい事にそこそこ売れています。

マレーシア は出版から月平均50冊以上コンスタントに売れています。
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南インドは発売から一年以上、コンスタントに月平均50冊売れました(最近は落ちてきています)




ただ、他のアジアの裏を描いたりセンセーショナルな体験を書いたシリーズ本には適いませんが・・・刺激的な物のほうが売れる、というのは事実だと思います。実際面白いし。シリーズ物で中盤の本をあえて価格を少し下げてみたりして、どうすれば継続して買ってもらえるかといった戦略を考えて値段を決めたりするのは、ありだと思いますし、参考になります。

逆に大丈夫かなと思うのが、いわゆる普通の出版社が出すガイドブックです。地球の歩き方などが軒並みトップ20位に入っていないという状況が、なかなか面白いです。この海外旅行部門ベストセラーランキングをみて、「地球の歩き方一冊1700円」とかを見ると高いなぁと感じてしまうあたりがなんともいえません。ガイドブックは荷物にならないという点ではプラスかもしれませんが検索ができなかったり、あるページから違う項目に移りたいときなどの移動が面倒になったりすると、利便性は落ちてしまいます。

単純に、この市場では海外旅行や海外生活の面白い読み物が売れるのだなぁという感じです。