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最近は制作の仕事だけでなく、採用活動にも絡んでいます。
日本側の偉い人が面接をする際などに通訳をしています。 

色々な人と話をする機会があるので、感じた事をまとめます。

①面接をすっぽかす人が結構いる

スカイプでやることになっていたのに、ログインしてこない。
そのあとメールを出しても音信不通という人もいます。
もう決まったのなら一言言ってもいいのに。意外にいい加減。

最初から条件交渉は美しくない

「手当は出ますか?」
「家はどうしますか?用意してくれますか?」
「保険はどうですか?」
 
海外からの応募の人でよく見られる質問です。気になるのは
わかりますが、
ファーストコンタクトでこういった質問
NGではないでしょうか。もし自分が条件優先なんだ、
というのを表現したいのならわかりますが、個人的には
通訳していてもいい気持ちはしません。

労働市場も各国(または世界的に)相場があって、
だいたいのケースはそれに基づいて値段設定されています。
提示があってから嫌なら(
安いと思うなら)断ればいい。
将来的に給料が増えるかどうかは働き方次第。

③マレーシアで英語での採用をしていると世界中からエントリーがある

企業側にブランド価値があることが前提ですが、 マレーシア国内はもちろん
アジアや中東、時には欧米系の国からも応募があります。国をまたいで
仕事をするというのは世界中で起きている現象なんだなぁと感じます。 

④コミュニケーションができないとやはり厳しい

採用活動を英語でやると、

1)しっかりコミュニケーションを取れる人なのか
2)チームに入って仕事できるのか
3)英語が原因で作業などに遅れやミスが生じないか

といった事が気になります。アジア出身で英語が
ノンネイティブだと、何気ない質問に対して的確な
返答ができない人もいます。一回や二回なら何とか
OKですが、あんまり重なって来てしまうと、

この人大丈夫かな

と思ってしまいます。事前にみた作品から、仕事の
アウトプットの質がよさそうでも採用はできません。または、

「何でも出来ます」
「前の会社の上司からは評判良かったですので、安心してください」
「仕事は完璧です」

みたいな空虚な言葉を連呼されると、逆に大丈夫かなと感じます。

そういう文化なのかもしれませんが、語るべき内容とそうでない内容、
プレゼンの仕方がわかってない人が結構います。

あと、インド人はもう少し簡潔に、聞き取りやすく、しゃべってくれないかな。

⑤意外とマレーシアはビザ発給が比較的ゆるい

同僚にも結構外国人がいます。それに比べて、
お隣のシンガポールは厳しくなってます。

例えば、シンガ進出のDr.Ci:Laboは、採用が差別的との事で
国から
処罰されたそうです。30日間の謝罪をウェブに掲載
プラス半年の新規外国人雇用
禁止とのこと。

今のマレーシアではそこまで外国人のビザ発給に対して
厳しい態度はとっていませんので、この辺はマシです。
特に日本人なら、大体は取得は可能らしいですからね。

⑥マレ
ーシアだと社内公用語を英語にできる

職場のほとんどの人は基本的な英語のコミュニケーション能力を
備えている(そういう人を選んでいる)ので 、英語で話を進めることができます。
それも、世界中から「外人部隊」を集める事も可能です。もし本当にそうなると
通訳の出番はなくなるのですが、理論上マレーシアでは可能です。

大事なのは会社が方針としてそれをやりたいかです。

あとは適切に現場と管理職をリードする人(国籍問わず)がいて、
そして日本本社からも信頼されるトップ人材がいるか、というのが
日系企業にとっては問題でしょう。まぁそういう人は高いので相応の額を
払う必要がありますが。そのへんの踏ん切りが付かないのも原因か。

⑦仕事をもらうのは縁

本当にいい人材なんだけど、直近でこの仕事をさせたくて
採用活動しているからこの人は採れないよ、まじでゴメン。

という例を何件か見ています。そういうのを目の当たりにすると
採用というか、仕事は本当に縁だなぁと感じます。